苗床

菌床じゃないよ

週間日記(2023/11/20-11/26)

 

2023/11/20 Mon.

 午前中は掃除機をかけたり、シーツや布団カバーを洗濯したりと家事をやっつけた。

 午後はZINEを2冊読んだ。本を読めなくなって随分経つけど、久し振りにまとまった量の紙の活字を読めて本当に嬉しかった。まだ本はまともに読めそうにないけど、読書のリハビリとしてZINEは良いかもしれない。夕方、日が沈んでいよいよ室内が暗くなってきて、それでもこたつから立ち上がるのが億劫なのとせっかく集中できているから気を散らしたくないのとで、窓ににじり寄って外のほのかな明るさを頼りに文字を追っているのがとても気分が良かった。以前のように「読書好き」や「本の虫」を自負するのがためらわれるほど本から離れてしまったけど、本を好きだという気持ちは依然強くあるし(だから積読が増える)、本を読む自分というのもかなり好きなので、しばらくぶりに「紙媒体の活字に夢中になっている自分」に出会えて良かった。

 

2023/11/21 Tue.

 昼過ぎに病院へ出かけたほかは、朝から夜までほとんどずっと台所に立っていた。父が昨日もらってきたとうもろこしをゆでて、実を外して冷凍した後、同じく父がもらってきた大量の柚子をマーマレードにした。柚子のマーマレードは恐ろしく手間と時間がかかる。実を洗って水けを拭き取り、果汁を搾りやすいようにレンジで少し加熱し、半分に切って種を取り除く。取り除いた種は捨てずにとっておく。実から果汁を搾って濾した後、皮の内側の袋だか、わただかをむしり取って捨てる。皮は黄色い表皮が重要で、内側の白い部分には苦みがあるのでスプーンでなるべくこそげ落とす。そして一番大変な作業、皮を細かく切り刻む。千切りやみじん切りが簡単にできる調理器具をこのためだけに買おうかと思うほど根気が要る。幸い最近買った切れ味の良い新しい包丁があったので、例年よりは少し楽だった。

 洗い物を済ませて一旦作業を中断し、コロナの4回目のワクチンの接種に行った。筋金入りの注射嫌いなので、注射が嫌なあまりテンションが下がりに下がっていたけど、いざ針を刺されると拍子抜けするほど痛みが少なかった。最初にお世話になった臨床心理士の先生によるカウンセリングで社交不安障害の症状が随分楽になったのと同時期に、痛みに強くなったというのか、痛がり具合や痛みへの恐怖が人並みになったような気がしている。腹痛や頭痛のような身体の内部の痛みについては元々普通程度の痛がりだったものの、注射や怪我のような皮膚の痛みにはとても過敏だったのが、人への不安が減ってきたのに伴い痛みへの反応や怖さも少なくなってきた。「人が怖い」と感じていた不安が「人と関わるのは嫌だなあ」という面倒くささ、気の乗らなさに変わったのと同じ感覚で、「注射が怖い」から「注射は嫌だなあ」に変化した。単に年齢を重ねて感覚が鈍くなっただけという可能性が大きいけど、もしも関連があったら嬉しいなと勝手に思っている。日頃ネコ達によってつけられる引っ掻き傷のほうがよっぽど痛いので、慣れたというのもあるかも。

 帰りにスーパーへ寄って注射を頑張った褒美のチョコ菓子を買い、帰宅して熱い紅茶と一緒に平らげて、柚子仕事の続きに取り掛かった。ここまでくれば後は普通のジャム作りと変わらない。刻んだ柚子の皮、大量の砂糖、柚子の果汁、こぼれないようお茶パックに入れた柚子の種を鍋に入れて混ぜ、ひたすら煮る。途中まで種も一緒に煮ることで、ジャムらしいとろみがつくらしい。20分ほど煮て良い感じのとろみがついたら、煮沸消毒しておいたガラス瓶に詰めて完成。完熟の黄色い柚子で作ったので、鮮やかなオレンジ色のきれいなマーマレードができた。これだけ手間暇かけて作ったものがおいしくなかったらあまりに悲しいけど、味見をしたらちゃんとおいしくてひと安心した。いつも冷凍保存しておいたものを解凍して食べているので、できたてのマーマレードは特に風味が良くておいしかった。パンをはじめヨーグルトやバニラアイス、フレンチトースト等に乗せて食べたい。

 

2023/11/22 Wed.

 先週末に天草で行った場所や食べた物の記録を、手帳に書いてみた。丁寧に書くのは疲れるし途中で飽きるので、黒のボールペンだけを使って一発書きでざかざか書いたら結構楽しかった。もっと上手く描けるようになりたいという欲ももちろんあるけど、ペン一本で紙の上にあれこれ生み出せるのがおもしろくて、絵を描く喜びをちゃんと味わえて良かった。

 1時間ほどかけて手帳の見開きを埋めた後、人に渡すバースデーカードの絵を描いた。重くないだろうか、気持ち悪がられないだろうか…とあれこれ悩むけど、結局私にできるのはこういうことくらいだし、少しでも喜んでもらえる可能性に賭けるしかない。紙きれ一枚ならかさばる物でもないし、原価も安いものだし。夕方までかけて頑張って描いて、理想通りの仕上がりとは言えないものの、楽しめて描けたので良しとする。

 お昼を袋麺で済ませたので、晩ごはんこそは野菜を食べないとと思い、自分一人だったのでオムライスを作って食べた。まともに料理をするようになった文学部の大学時代からずっと食べ続けている味なので、食べ慣れている安心感もあって普通においしかった。上に乗せる卵をサラダ油でなくバターで焼いたらもっとおいしかったんだけども。温かい飲み物も欲しかったので、お湯で粉末を溶くタイプのコーンスープも添えた。パッケージの写真がおいしそうでつい買ってしまったけど、紙パックに入った温めるだけのコーンスープのほうがはるかにおいしい。

 「日記屋 月日」のメルマガを読みながら晩ごはんを食べた。他人の日記といえば永井荷風の『断腸亭日乗』に大ハマりしたことがあるくらいだけど、おそらく文豪ではないであろう見ず知らずの誰かの日記というのも、読んでみるとおもしろい。家族の他に数えるほどの人としか交流がない現在の自分にとって、さまざまな人の考えや生活に触れるのはとても新鮮に感じられる。労働者コンプレックス(働いている人に対して無職の自分がこじらせている劣等感)を加速させてしまう弊害はあるけど、日記を通して間接的に他人と関わるくらいの距離感が、今の自分にとっては無理なくやれるコミュニケーションかもしれないとも思う。人と関わりたくて仕方がないと同時に人と関わりたくない気持ちも強くあり、人との交流を完全に断ちたい訳ではないものの、人と交わる意欲も気力も体力も技術も何もかもがない。Twitterやブログで一方的に発信して、いいねやはてなスターをちょこちょこもらって嬉しさにほくそ笑むくらいが現在の自分にできる無理のない対人交流だなと思っていたけど、発信だけでなくこうして日記から受信するのも良さそうだ。

 オムライスを食べ終わって、妙に身体がだるいと思って体温を測ったら、ワクチンの副反応か37.5℃の熱があった。もっとも、平熱は36.8℃程度なので微熱に近い。注射した箇所の痛みはピークを過ぎたので、明日にはいつも通りの体調になっていると思う。

 

2023/11/23 Thu.

 午前中に洗濯をし、ネコのごはん皿を洗い、掃除機をかけ、食卓のテーブルを念入りに拭き、玄関の掃き掃除をした。やっぱりアリピプラゾールがあると明らかに動けるようになる。観葉植物の水やりや手入れもした。数えてみると、室内で育てている植物はちょうど30種類あった。

 お昼に冷凍食品の炒飯を食べようとお皿に出したら、カリカリをお皿に出す音と勘違いしたのか、ネコ達が期待に満ちた表情で寄ってきてかわいかった。「野菜を食べないと」「栄養バランスの良い健康的な食事をしないと」と強迫観念のように考えては、そうした食事ができない自分を責めてしまうけど、昨日メルマガで色々な人の日記を読んでみたところ、意外とみんな適当なものを食べているんだなと安心した。健康的な生活を突き詰めようと思ったらきりがないし、とりあえず食べられるものをそれなりに食べていれば良いのかもしれない。

 誰も手を付けずに長いこと残っている紅茶味のビスケットがあったので、紅茶のカスタードクリームを作って、ビスケットとクリームを交互に重ねて冷やしたデザートを作った。紅茶カスタードは勘で初めて作ってみたけど、ちゃんとおいしいものができた。ごく少量(20ccくらい)の水とティーバッグ2個分の紅茶葉を弱火で煮出して、そこに牛乳を1カップ加えて加熱し、後は普通のカスタードクリームの作り方と同じ。紅茶の香りがしっかり感じられて、ビスケットもおいしく食べられて良かった。

 夕方、読みかけの『大人のギフテッド 高知能なのになぜ生きづらいのか?』を少し読んだ。書店で見かけた時には、ひょっとしたら自分の生きづらさを軽減するヒントが書かれているかもしれないと期待していたものの、読み進めるうちにどんどんげんなりしていく本だ。著者と、著者の定義するギフテッドというものは特別な素晴らしい才能を持っていて、それは「普通の人」にはなかなか理解されないけれど、我々ギフテッドはギフテッドという特性と向き合い理解した時にすべてがうまくいき、成功した人生を歩むことができるようになるのです…という主張を繰り返し繰り返し聞かされているようにしか受け取れず、恥ずかしくさえ思えてくる。別に購入しなくても良かったなという程度の内容だし、今後読み返すこともないだろうから、最後まで読み切る必要もないとは思うものの、なんとか5分の4程度まで読み進めてきたのでもうこれは意地で読み終えてしまいたい。そう思いながら読んでいるのもあって、文字を追っていても目が滑りに滑って、内容がさっぱり頭に入ってこなかった。

 Twitterで、スターフライヤーの飛行機に関するツイートを見かけて、すごく懐かしさを感じた。スタイリッシュな黒い機体が特徴的で、機内もかっこよければ、各座席に付いているモニターに流れる映像(緊急時の対応の仕方などが放送されるやつ)すらかっこよかった。文学部の大学時代に東京へ遊びに行くために2,3度乗ったけど、一人で旅行してオタクのイベントに向かうわくわく感もあって、とても楽しい思い出と結びついて記憶されている。機内サービスでコーヒーとチョコレートを出されて、内心ではしゃいだ覚えもある。飛行機の着陸時は昔からいつも耳が激痛に襲われるけど、飛行機に乗るのは非日常感があって楽しい。一人旅行だと特に。空港をぶらぶらするのも好きだ。今はかわいいネコ達を置いて家を空けたくないから、泊まりがけで出かけるのはよっぽどのことがないとしたくないけど、それはそれとしてまたいつか飛行機に乗って旅行したい気持ちはある。

 

2023/11/24 Fri.

 朝から1時間半ほど庭仕事をした。ZINE『園芸グランドスラム』についてきた花の種や百均で買った猫草の種をまき、水仙と古いチューリップの球根を植えて、伸び放題のミントやレモンバームを剪定し、梅雨以来ほったらかしていたあじさいの花がらもやっと剪定し、ラズベリーの誘引をし直し、草取りや追肥など鉢植えの手入れをした。庭全体の草取りや植物が枯れてしまった鉢の片付けもしたいものの、なかなかそこまで手が回らない。今日はやたら風が強かったけど、寒くはなく天気もそこそこ良かった。庭仕事は軍手や長靴などの装備を身に着けて庭に出るまでが億劫だけど、いざやり出すとやっぱり楽しい。日差しを浴びて外の空気を吸うのも、軍手越しといえど土や草に触れて手を動かすのも、作業を終えてそれなりに満足感や達成感が得られるのも良い。

 昼間に、クリスマス前だからと家の窓に星の形の照明を飾った。去年かその前かにIKEAで購入したストローラという星の形のライトで、私はすごく気に入っているけど、父は「ヒトデみたい」と言ってあまり好んではいないらしい。コードや紐などの部品を狙うふくちゃんの妨害を受けながらもそれらしく飾り付けることができて(じゃれついてくるネコと一緒にクリスマス雑貨を飾るのってとても良い)、満足した。日が沈んで暗くなってから外に出て見てみると、しっかり明るく存在感もあって良い感じだった。
 Twitterでおもしろいハッシュタグを見かけたので、ツイートしてみた。とりあえず思いつくものを羅列したけど、後から「やっぱりこっちにすれば良かった」と思うような植物が思い浮んで、また時間をかけて練り直したくなった。アヘンやイボガイン、コカ、チョウセンアサガオ、マリファナ、ヤヘーといった「そういう」植物をなんで思いつかなかったんだろう!ちょっと悔しいけど楽しかった。

 

 #何も見ずにあいうえお順に植物の名前を言ってどこまで続くかやってみる見た人強制

アボニア・パピラケア、イヌホオズキ、ウマノスズクサ、エノコログサ、オニドコロ、カモミール、キンギンボク、クサボタン、ケイトウ、コンフリー、サントリナ、シネラリア、スズラン、セイタカアワダチソウ、ソープワート、タロイモ、チョコレートコスモス、ツキミソウ、テンナンショウ、トードフラックス、ナニワイバラ、ニガヨモギ、ヌスビトハギ、ネズミモチ、ノチドメ、ハッカ、ヒース、フヨウ、へーべ、ホスタ、マダガスカルジャスミン、ミスルトゥ、ムラサキツユクサ、メドウスイート、モロッカンミント、ヤロウ、ユーカリ、ヨルガオ、ラークスパー、リンデン、ルー、レモンバーベナ、ロシアンセージ、ワラビ

 

2023/11/25 Sat.

 少し早いけど大掃除。午前中に一人で玄関の掃除をして、午後は母と二人がかりで台所の掃除に着手した。頑張って作業したので、へとへとに疲れた。

 

2023/11/26 Sun.

 今日も大掃除。1階の床全体の拭き掃除とワックスがけ、ロフトの掃除と片付けをした。思ったより早く作業が終わったけど、頑張ったので疲れた。掃除のご褒美に、ちょっと良いパン屋さんでパンを買ってきてお昼に食べた。紅茶の茶葉がクッキー生地に練り込まれたメロンパンがおいしかった。